
子供のころの話になりますが、この辺りで行商人がいろいろと、商売をしていました。当時は、チリンチリンと鳴らしながら、熱々に煮たおでん屋さんがリヤカーで好きな、おでん種をどんぶりや片手鍋に入れて、買えました。その他にも、たーけーや竿立ての声で、竿屋さん。千葉県から野菜などを沢山担いで、朝に売りにくる田舎のおばちゃん。軽自動車でいーしーやーきー芋、おいもの石焼芋屋さん。トイレットペーパーと交換してくれる古紙行商人。チャルメラでも有名な夜泣きラーメン屋。げーんまいぱんのほやほやの掛け声で、玄米パン屋さんなど。これらは、昭和時代の終わりと共に見かけなくなってきました。また平成の中頃まで、忘れてはならない打ち木を両手にしながら、皆さんが寝静まるころカチカチとたたく音に、火の用心の呼び掛け声はなくとも、街の中を毎日絶え間なく回り歩いてくれたおじちゃん。今でも生き残って、販売自動車で商売できている石油屋さんか、どんなものでも回収いたしますで、お馴染みのリサイクル資源回収業くらいでしょうか。